物忘れの種類
物忘れは、「病的な物忘れ」と「生理的な物忘れ」という二種類に分ける事ができます。
例えば、食事をしたこと自体を忘れてしまう場合は「病的な物忘れ」、食事をしたことは覚えているが、何を食べたかを忘れてしまった場合は「生理的な物忘れ」になります。
この二種類の物忘れを比べると、誰でも「病的な物忘れ」よりも「生理的な物忘れ」の方が安全だと思うのではないでしょうか。
医学的な観点でも、以前は「病的な物忘れ」ばかりが重要視され、「生理的な物忘れ」は歳を重ねる毎に起こる、いわば“仕方のない事”で片付けられていました。
しかし、最近の研究では物忘れの種類の垣根が取り払われ、結局は「物忘れのレベルが違うだけ」という風に捉えられるようになっています。
病的な物忘れは誰が見ても激しい物忘れなので、危険だなという事はわかります。しかし、今まで軽く見られていた生理的な物忘れも、そのまま繰り返し放置していると軽度の認知症になり、さらにそのまま放っておくとアルツハイマー型認知症になる可能性が高いと言われるようになりました。
病的な物忘れも生理的な物忘れも、脳が衰えていることを知らせるシグナルであるという部分では変わりありません。物忘れ対策をしなければ、認知症と診断されてしまう日もそう遠くないでしょう。
現在、アルツハイマー型認知症予備軍はたくさんいます。物忘れを放置している方々の事です。もしも現在、物忘れが激しいなと感じているのであれば、早めに専門医の診察を受けてください。
あなたがボケて苦しむのはあなたではなく、ご家族なのです・・・。