子供の物忘れ

物忘れといえば成人の悩み、特に中高年層に多いというイメージがありますね。しかし、子供も意外と忘れっぽいもの。特に幼児期から小学校低学年頃は、「うちの子、大丈夫かしら?」と心配になる親御さんが多いようです。

叱られても、すぐにまた同じようなことをしてしまう。○○しなさい、と言われて「はい」と返事しているのに、忘れてしまう。このようなことが続くと、親御さんとしては「子供なのに物忘れがひどい。発達障害があるのかも・・・」などと不安になってしまいますよね。

ただ、子供の場合は言われたことをきちんと聞いていなかったり、理解できていなかったりすることも多いのです。物忘れをしているというよりも、言われたことの内容がそもそも頭に入っていない、という状態なのですね。

特に、集中して話を聞くことが苦手な子供は、そうなりやすいのだそうです。目を合わせながらゆっくり簡潔に話すなど、子供の注意を引き付けて、わかりやすく伝えてあげることが大切です。

また、聴力が弱い為に言われたことがよく呑み込めない、というケースもあります。「この子は物忘れが多いな」と気づいたら、耳の検査もしてあげましょう。

ただ、どうにも物忘れが激しく、「やらなければならないこと」のみならず、「本人がやりたいこと」まで忘れてしまう場合や、学校生活を含めた日常生活に支障が出ている場合は、専門医に相談されることをお勧めします。この場合は、小児神経科や小児精神科で診てもらいましょう。