脳梗塞と物忘れ

脳梗塞の物忘れと、アルツハイマーの物忘れでは、物忘れの種類が違います。

アルツハイマー型認知症は、脳の萎縮が原因で物忘れが起こります。最初のうちは軽い物忘れから始まり、時間を掛けて少しずつ進行していきます。アルツハイマー型認知症になる直接的な原因は未だに良く分かっていません。

一方、脳梗塞が原因の物忘れは脳血管の循環低下によって認知症状態になる事によって起こります。脳血管性認知症と呼ばれています。小さな梗塞ができると、そのたびに脳の機能が激しく低下するので、物忘れの進行も一気に進みます。

また、アルツハイマー型認知症の場合は脳全体に少しずつ影響がありますが、脳梗塞などが原因で起こる脳血管性認知症の場合は脳梗塞部分の脳に影響を与えるため、物忘れや手足の麻痺、言語障害や知覚障害などの症状が急激に現れます。

全体的に衰えるか、一部分が壊れるかといった違いですね。

物忘れの原因がどちらにせよ、脳の機能が衰えている事には変わりありません。脳梗塞であれば検査をすれば見つかります。また、脳に異常が無ければ軽度の認知症かもしれません。とにかく、物忘れが多くなったなと感じたら、直ぐに専門医の診断やMRI検査を受けることをオススメします。

ちなみに、40代で30%もの人が隠れ脳梗塞であると言われ、60代になるとなんと約80%に隠れ脳梗塞があると言われています。脳梗塞は、ストレス、運動不足、脂っこい食生活などの生活習慣が原因であると言われています。