40代の物忘れ

40代以上にもなると、昔と比べ物忘れが増えてきます。人の名前を忘れてしまったり、どこに何をしまったのかを忘れてしまったりと色々です。

物忘れには種類があり、例えば「食事をしたけど何を食べたのかを忘れた」という方もいれば「食事をした事自体を忘れてしまった」という方もいます。前者を一般的に生理的な物忘れと言い、後者を病的な物忘れと言います。前者は記憶の一部が飛んでしまう事が状態で、後者は、記憶の全部が飛んでしまう状態です。

これら二つの重さを考えると、やはり後者の方が重いと言えるでしょう。

後者の場合、あきらかに物忘れの度合いを超えていますので、直ぐに専門医に見てもらってください。認知症の疑いが濃厚です。また、近年では生理的な物忘れを頻発する方で、そのままアルツハイマー型認知症になってしまう方の割合が非常に高いと言われています。

つまり、軽い物忘れだからと言って放っておくと、高確率でアルツハイマー型認知症になってしまう恐れがあるという事です。特にアレやソレなどといった言葉が会話に増えだしたら要注意です。早めに全国にある「物忘れ外来」などを受診し、専門医のアドバイスを受けてください。

また、40代以上になると、脳梗塞などの病気によっても物忘れが発生する可能性があります。40代で30%、60代で80%もの方に隠れ脳梗塞の疑いがあると言われています。脳梗塞の症状は、物忘れの他にもめまい、言語障害、マヒ、嚥下障害(むせる)、視覚障害などの症状があります。