30代の物忘れ

30代にもなると、仕事で重要なポストに就くという方も多いでしょう。経済的に少しずつ豊かになり、家族も増え、充実した毎日を送っている方も多いと思います。

しかし、仕事上のプレッシャーが20代の時と比べて大きくなり、心身供に疲れる年代とも言えます。

ストレスや睡眠不足が極限に達します。そんな時に心配されるのがうつ病です。

私の友人が、30代で重要な仕事を任され、そのストレスでうつ病になってしまいました。何をするにも無気力で、物忘れも激しく、会社には来ているが仕事にならないといった感じでした。結局友人は1年ほど休職し、うつの治療に専念した結果、現在は元気に復帰しています。

うつ病になると、食欲が無くなる・眠れない・疲れやすくなる・気力がなくなる・集中力や思考力が低下する、などの症状が出ます。

集中力や思考力が低下することによって、覚えておかねばならない大切な情報を見逃したり聞き逃したりしてしまいます。結果的に物忘れが激しくなります。また、睡眠不足によって脳や体を休める事もできません。

過度なストレスや睡眠不足などは、記憶の一時保管庫である「海馬」を衰えさせます。それにより、直近の出来事が覚えられなくなったり、物忘れが頻繁に起こったりします。30代の物忘れは鬱、ストレス、睡眠不足から来る可能性が多いでしょう。

まずはストレスを貯めないように努力する事。そして、睡眠時間をできるだけ確保する事を心掛けてください。寝ないで大丈夫な人もいますが、そのような方は「睡眠の質」がもの凄く濃いのだと思われます。一般人はナポレオンのような活動は難しいですから、できるだけ体を休める時間を確保する事が重要です。