認知症と物忘れ

認知症と物忘れには密接な関係があります。

最近、物忘れが激しくなってきたと感じたら、まずは認知症の疑いがあるかどうかを調べてみてください。例えば、代表的な症状が「食事をした事を忘れる」「同じ質問を繰り返す」「日付がわからない」「好きだったものに無関心になる」などです。

他にも色々と認知症が疑われる症状はありますが、これらの症状が出た場合はすでに認知症が進行していると言われています。

認知症の出発点は記憶力の低下や記憶障害です。

私には92歳の祖母がいますが、祖父が15年前に亡くなってから、ゆっくりと、しかし確実に認知症への階段を上って行きました。

最初は軽い物忘れ程度だったのですが、次第に上記のような症状が出てきました。驚いたのが、大好きだった三味線を自分から弾かなくなってしまった事です。それでも最初のうちは、ボケ防止の為に弾かせていましたが、結局は全く興味がなくなってしまいました。

その後、何度も同じ昔話をするようになったり、何度も自分の年齢を聞くようになったりと、様々な症状を経て現在に至ります。今ではもう、一人では何もする事ができません。

脳の衰えは、神経細胞の減少を意味します。特に大脳皮質の前頭前野は感情をコントロールする部分なので、この部分の細胞が衰えると感情がセーブできなくなったり、意欲がなくなったりします。

記憶が無くなったり、曖昧になったりという症状は、海馬という部分が関係します。

逆に言うと、これらの部分を衰えさせないようにトレーニングをすれば、認知症はある程度防ぐ事ができるという事になります。