物忘れと脳ドック

予防医学が重視される昨今、脳の分野においても、脳の異常を早期に発見する脳ドックの普及が進んでいます。「脳ドック」という呼び方が一般的ですが、病院によっては「物忘れドック」等、名前を変えていることもあるようですね。

脳ドックで分かることは、脳の萎縮の程度、脳血管の動脈硬化の程度、脳腫瘍の有無などです。物忘れはこうした脳の損傷から来ているケースもありますので、物忘れにお悩みの方は、一度受けてみるのが良いかもしれません。特に脳が萎縮してしまうアルツハイマー型の認知症は、VSRAD(ブイエスラド)という検査で早期に発見できることが多いそうです。

脳ドックの主な内容としては医師による診察、MRI検査、MRA検査、頭部CT検査、脳波検査などがあり、さらに頚部エコー検査や血液検査、心電図等が加わる場合もあります。脳の健康に関するアドバイスをしてくれる病院もあります。

しかし、脳ドックは料金が悩みどころです。病院やコースによってまちまちですが、たいていは数万円かかってしまうようです。コースの充実度によっては、7万円台に上ることもあります。脳ドックは健康保険の適応外でもありますので、料金を考えるとそうそう受けられるものではないかもしれませんね。

ただ、自治体や健康保険組合によっては、脳ドックの受診に助成をしていることがあります。物忘れが気になっている方は、ご自分の加入している健康保険の事業者に問い合わせるなどして、調べてみることをお勧めします。