アルツハイマーと物忘れ

物忘れは放っておくとアルツハイマー型認知症になる可能性が高いと言われています。

驚くべき事は、アルツハイマー型認知症の予備軍とされている方が、お年寄りだけでなく、40〜50代の働き盛りの方にも非常に多いという点です。

例えば、「仕事のミスが多くなった」「人の名前を覚えられない」「集中力が低下している」「取引先への訪問時間が思い出せない」「物を良く無くす」などの症状は危険信号だと言われています。これらは現役で働いている方々にも十分に起こりえる事です。

もしも、これらの症状が頻繁に起こっているようであれば、軽度認知障害を疑った方が良いでしょう。しかし、物忘れは激しくなっても日常生活が不自由になるまでには至っていませんので、病院では認知症と診断されない事も多いのです。

軽度認知障害をそのままにしておくと、一年後で10〜15%、六年後で約30%の人がアルツハイマー病になってしまうという調査結果がアメリカで出ていることを考えると、物忘れを単なる物忘れとして捉える事がいかに危険かがわかります。

人間は衰える生き物です。脳も例外ではありません。加齢と供に脳はどんどん衰えていきますが、全ての人がアルツハイマー病になるわけではありません。脳のトレーニングを積極的に行えば、認知症になるスピードを遅らせる事ができます。

もしも現在、物忘れが以前に比べて激しくなったなと感じているのであれば、専門医に相談したり、脳のトレーニングを行ったり等、色々と行動を起こしてみてください。