うつ病と物忘れ

うつ病になると、物忘れが激しくなると言われています。実際にネットで検索をしてみると、うつ病による物忘れに悩まされている方はたくさんいらっしゃるようです。

うつ病になると、食欲が無くなる・眠れない・疲れやすくなる・気力がなくなる・集中力や思考力が低下する、などの症状が出ます。

集中力や思考力が低下すれば、大切な情報を見逃してしまう事が多くなり、しかも忘れやすくなります。また、睡眠が不十分だと脳を十分に休ませる事ができないので、本来寝ているときに行っている記憶の整理や脳の修復などができなくなります。

これらがうつ病による物忘れの原因の全てではありませんが、結果的に物忘れの原因の一つになっていると言えるでしょう。

以前私が勤めていた会社で、うつ病にかかって入院した上司がいました。結局のところ、上司がうつ病と分かったのは入院した後でしたが、その前段階として仕事上のミスが目立つようになっていました。以前は仕事も早く、一つの質問に対して答えが何通りか返って来るくらい頭の回転が早い人だったのですが、入院前には一つの質問に対する答えにやたら時間が掛かったりと、物忘れが激しかった記憶があります。復帰してからはまた以前の状態に戻ったので安心しましたが、うつ病と物忘れは関係があるのだなと後から知りました。

うつ病による物忘れは、高齢の方だけでなく、20代などの若い方にも起こります。もしも精神的な負担を抱えている・物忘れが激しいなど、うつ病になる原因を抱えているようであれば、直ぐに専門医に見てもらった方が良いでしょう。